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Reform in Kitayamata

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「普段はオープンにして通風を確保できるような和室をつくりたい」

 

リフォーム工事費は設計料を含めて約200万円。工事期間は1ヶ月ほど、工事に入る前の打ち合わせには約2ヶ月ほどの期間をかけて行いました。洋室部分を和室に変更する工事です。

 

photo by Yuki Kato

 

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建具は全て引戸で、建具職人さんによる製作品です。仕様はシナ合板のモノと、壁と同じビニルクロス貼りのモノの2種類です。引戸は開き戸と違い、開けっ放しにしておいてもサマになります。

 

マンションにおいて通風を確保することは、構造上や間取りの事情で戸建住宅よりも難しい場合が多いです。このお部屋の場合は南北に窓があり、高台にあることから、建具を開けっ放しにしておくと風がよく通り抜けます。

 

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たいていのマンションでは壁や天井の下地に、下の写真のような鉄の骨組みを使用しています。ボードを剥がした後は、引戸を取付けるための枠を取付け、建具を設置していきます。欄間を設けて建具のサイズを小さくすることで反りを軽減し、視覚的に天井がつながることで引戸をあけた際にリビングと一体に感じるように計画しました。

 

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洗面室の床には足触りの良いコルクタイルを貼りました。

 

コルク樫の樹皮をチップ状にして固めた素材で、樹皮は10年程かけて再生し、樹齢は200年程で、1本の木から20回程材料が取れるようです。樹皮だけに水に強く、さらには油や腐敗にも強く、燃えにくいという特徴があります。ワインボトルの栓や掲示板などから、すぐにボロボロになるイメージがありますが、床材として使用した際は、鋭利な物を落とさないかぎり耐久性もあると思います。ビニル系の床材よりはるかに暖かみがあります。

 

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